昨年の12月1日から5日間、毎年恒例の「永昌会」という商店街
の売り出しがありました。前回は120回目ということもあって、予算
を増やして大々的に行いましたが、今回もそれに負けないくらいの規
模で開催されたのです。
各店の安売りは勿論、一泊二日の温泉旅行や現金、電化製品など
の豪華賞品が多数当たるということで、沢山の人出がありました。
その中で私の実店舗でのお客様がぽつりと言われたのです。「本当
に身銭を切って安くしているのはお宅だけですね」と。一瞬言葉を失い
ましたが、「他のお店も中の商品を割引しているのではないですか?」
と聞くと、「そうですか?」と言う返事。
確かに私の店では、シーズン終わりのバーゲンは一切していないの
で、年に一度の永昌会だけは全商品を2割引しているのです。DMを
出しているせいもあるのか、通常の3〜4倍のお客様が来られます。
最近では、安売り用に仕入れる商品もほとんどなく、店内に揃えて
いる商品をそのまま割引しています。「一年間の感謝を込めて・・・」
という気持ちなのです。
永昌会は、明治17年にその年最後のご奉仕という意味で、全店が
半額で売り出しをしたのが始まりだと言われています。
その後、他の商店主に聞いてみると、安売りは店頭だけとか、去年
から店内商品も割引しているという話を聞いて、これでは安くなって
いると期待して来られるお客様の中には、がっかりした人もいるので
はと思いました。
ファッション業界の店では、12月上旬に例え5日間でもバーゲン
をするのは勿体無いというのは良く分かります。しかし、永昌会の起
源がその年の感謝の意を表すものならば、この長い不況の中、もう
一度原点に戻るべきではないかと考えます。
私の店は2割引しかしていませんが、極端な話、半額でもいいと内
心思っています。個人的に安売りは好きではありませんが、そのくらい
の覚悟がないとこの先、普通のセールと変わらなくなりそうです。
今年の永昌会は予算も従来通りに戻りそうですし、豪華賞品が当た
るなど出来ないかも知れません。そうなると「安売り」しか魅力がなくな
る訳です。年に一度くらいは多少の損をしても・・・という心意気も必要
かなと最近つくづく思います。
最後までお読み下さいまして、有難うございました。
皆様のご意見をお聞かせ頂きましたら、こんなに嬉しいことはございません。
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