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店長のひとりごと
Vo.2  2003.03.22


 私の地元福岡では、そろそろ春になろうとしているのに、いつま
でも肌寒い日が続いています。皆様の所はいかがでしょうか?


 先日、時々お越しいただく50歳前後の男性のお客様がご来店さ
れました。いつもは作無衣姿に印伝の巾着袋という和風スタイルの
方なのですが、その日は仕事帰りらしくジャケットにパンツという
ごくフツーの出で立ちでした。


 いつもの様に店内奥にある男性用の下駄や草履のコーナーに進
んで行かれると、一足一足をじっくりと見入っておられます。 この
お客様は三ヶ月程度前にも来られたのですが、和装履きというのは
それ程商品の入れ替えをしないので、前回とほとんど同じ商品群だ
ったのです。


 それにも関わらず、一足ずつ手に取られて私共とお話をされます。
その話を通じて、このお客様は本当に和装小物が好きなんだな、と
いつも感じるのです。商品について色々話をするのが、とても楽し
そうで、こちらも楽しい気分になってきます。


 『福助は足袋やストッキングだけ販売していると思ったら、最近は
下駄なんかも売っている。』と通販用のカタログを見せてくれたり、
『この印伝の巾着は大阪の店に別注で作ってもらった。』など嬉しそ
うに話されるのです。


 『先ず自分の店の商品を好きになる。』或いは『気に入った商品しか
売らない。』という商売の基本というべきものを再認識させられる思い
でした。


 私の父は生前、和装履き、特に男ものとなるとお客様との話が途切
れることがなかったそうです。最近では利益率を確保するためや、在
庫数を減らすために売れ筋商品ばかりを追いかける傾向があります。
それはそれで良いのですが、こればかりだと何の特徴も無い、同じ様
な店ばかりになってしまいます。


 売れ行きは鈍いけど、先程のお客様の様な『こだわり』を持った方が
喜ばれる品揃えも必要なんだな、と感じました。売れ筋ばかりでもいけ
ませんし、『こだわり』の商品ばかりでもいけません。


 何事にも言えますが、『偏り』は良くないですね。双方のバランスを保
つ事が大切だと最近つくづく思います。特に専門店の店主は、イチ押
し商品に関して何時間でも話していられるという熱い思いが必要で、
ネット通販ではそれが必要不可欠になりますよね。



最後までお読みいただきまして有り難うございました。
皆様のご意見をメールで送っていただければこんなに嬉しいことはございません。



なわた履物店 縄田真照
〒820−0042 福岡県飯塚市本町11−25
TEL 0948−22−0684
FAX 0948−22−0970
E−MAIL:sinsikutu@daishoukututen.com


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