先日、実店舗に60代の男性のお客様がご来店されました。
2年ほど前に当店のオリジナル靴を作ってもらったので、今度は同じデザイン
の色違いが欲しいとのことでした。
記憶をたどっていくと、喫茶店をされている人だと分かり、「お店はどうです
か?」と尋ねたところ、閉めてしまいましたとのこと。女性の従業員が定着せ
ず、慣れた頃にはやめてしまうので・・・と言われていました。
口ではそう言っても、やはり不景気でお客が少なくなったから閉店されたの
ではないかと、そのときは思ったのです。オーナーが従業員のせいにしては
いけないなとも思いました。
それから、数日たって靴が出来上がった頃に、再度ご来店頂きました。お
会計のときに商店街のスタンプを渡そうとすると、「それは集めてないから」
と言われるので、「奥様が集めてないですか」と聞いたのです。すると、「家
内は亡くなりました」「・・・・」
二年前は奥様と一緒にご来店頂いたのですが、交通事故に遭われたとの
ことでした。奥様ひとりで運転されていて、居眠りをしていたトラックと正面衝
突したようです。喫茶店をやめたのも、奥様のことがショックだったのは言う
までもありません。「ここでやめても、家内も許してくれるだろうと思って・・・」
商売をやめるには、人それぞれ色々な事情があるものです。それを自分
勝手な解釈をしてしまうなんて・・・。40過ぎているのに恥ずかしいことです。
反省しました。「人生はうまくいかないものですね」と言われて帰られるその
姿に何も言えずにただ見送るだけでした。
最後までお読み下さいまして、有難うございました。
皆様のご意見をお聞かせ頂きましたら、こんなに嬉しいことはございません。
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