2月10日から3月4日の22日間、私の地元・飯塚市では、「筑前いいづか
雛(ひいな)のまつり」というイベントが開催されました。今年で7回目になる
のですが、市、県外からも沢山の観光客が訪れて、大変賑わいました。
メイン会場には、江戸時代からの数百体の人形と、ひな道具の数々を展示
し、各商店街では、それぞれのひな人形を工夫を凝らした展示をしています。
ひなまつりで有名な柳川や日田に続けと、市が力を入れて年々盛り上がっ
てきました。今年は、九州の炭鉱王・旧伊藤伝右衛門邸の一部公開と麻生一
族の住居の一つであります「大浦荘」の特別公開もあり、話題となって今年が
最高の人出だったようです。
2月のヒマな時期に沢山の来街者があるのは有難いのですが、商売になる
のは飲食店と菓子店くらいなものです。今年も人通りは多いけど、当店には
ほとんど関係ないなと思っていました。
「雛のまつり」が始まって4、5日たったときのことです。同じ商店街の店主
の方と、「今年の雛のまつりは例年より随分人出が多いね」と話していまし
た。さらにその店主は、「これだけ人通りが多いのだから、ウチには関係な
いとは言っておられない。今年は間に合わないとしても来年は何か考えて、
ついで買いでもしてもらえるような商品を提案しようと店長と話していたところ
だよ」と言われるのです。
その話に私も納得しました。今まではイベント色が強くて商売につながらな
いと思っていましたが、これほど人通りが多いとなると、何もしないのは勿体
無いと感じたのです。少し遅いですけどね・・・。
まだ始まったばかりなので、何か考えれば間に合うと思いました。その時は
靴べらにひな人形のシールを貼ってはどうか程度のものしか浮かびませんで
したが、日にちをおいて考えると、ディスプレイ用のミニチュァの下駄があるこ
とを思い出しました。本来なら店内で飾るだけの物ですが、これなら可愛いし
お土産に買って行ってくれるのではと思ったのです。
早速仕入先に尋ねてみると、結構値段が高い。大人用の下駄とさほど変わ
らないほどです。しかし、他にアイデアがなかったので、少量で仕入れてみま
した。残ってもディスプレイすればいいと。
売価は2600円で店頭に4、5点並べると、通りがかりの人が、「まあ、可愛
い」「これ売ってるの?」と足を止めて見入る人が出てきました。一つ二つと
売れていき、結果的には7割方売れました。そのほとんどが観光客ではなく、
地元の方でしたが・・・。
このようなお祭りのときに通常の商品は中々売れないものです。しかし、店
頭の安価な商品でも売れれば店に活気が出てきます。さらに店内に入って頂
いて、メインの商品も見て頂いたら、次に繋がる商売が出来るのです。飲食
店では、この期間中に限定して、「雛御膳」や「雛定食」などを作って宣伝して
います。
私のような業種でも、じっくり考えればいいアイデアが浮かぶはずです。も
っと図々しく商いに結びつけることをしなくてはと今回は特に考えさせられま
した。何もしないで「売り上げが悪い」というのが一番恥ずかしいことですよ
ね。
来年はさらにいい企画を考えて、自分でも楽しみたいと思っています。
最後までお読み下さいまして、有難うございました。
皆様のご意見をお聞かせ頂きましたら、こんなに嬉しいことはございません。
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